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宮二番・う組(裏宿)
裏宿の山車は、天下祭として名を馳せた東京日枝神社の山王祭において、江戸期日本経済の中心地であった日本橋通三で曳いていた山車を大正3年に購入したものです。
製作年代は、和釘の使用、鬼板や懸魚の大きさから明治初期〜中期と推測されます。
製作者は、神田の名匠三代目神田だし鉄こと百雲正山本鉄之であり、山王と神田の両天下祭区域で、明治期製作の山車として現存し、しかも現役で曳かれている山車は、この裏宿の山車だけかもしれないという貴重な山車です。
人形の日本武尊は、大正4年に埼玉県の鴻巣より購入されましたが、令和5年の修繕で、胴体内部の構造や和釘の使用などから江戸〜明治初期の作りである事が判明しました。また、原形は違う人形で、改修した形跡があり、当町の三峯講の信仰から購入時に日本武尊に改修されたと考えられます。
向拝柱の昇降龍は、裏宿町内の彫刻師藤井隆氏が製作し、付け加えたものです。
購入から100年を越え、100年後の子供達につむぐべく、令和2〜5年の大改修を終えました。まだまだ手直しする部分は沢山有りますが、ずっと大切にしてゆきたい当町の宝物です。
山車製作者
百雲正山本鉄之
(三代目神田だし鉄)
町紋
丸う
初参加
江戸期
明治初期~中期
日本橋通三当時の写真
山車製作(購入)年
製作 明治初期~中期
日本橋通三
購入 大正3年
修繕 令和3~5年 (株)匠工舎
人形
日本武尊
やまとたけるのみこと
原型製作 江戸~明治初期
作者 不明
原型の人形 不明(後年、日本武尊に改修)
改修時期 不明
購入 大正4年 鴻巣
修繕 令和5年 (株)光本
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